20代の頃働いてた職場で知り合った男性、、
彼は私より年上、、
いくつ上だったか記憶にはない、、
彼は障害者でした、、
若い頃、障害が原因で、、
破談になったことを聞かされた、、
そして、その後の人生は、、
何もかも諦めて生きているという感じでした、、
私はもう結婚もして子どももいて、、
彼に何かを求めたいわけでも、、
彼に対して特別な気持ちがあるわけでもなく、、
ただ時々話をして、、
楽しくしていました、、
それがいけなかった、、
彼は私を特別に想うようになったのか、、
仕事中に差し入れをしてくれるようになったり、、
私を下の名前で呼び捨てするようになりました、、
それが引き金になり、、
旦那からも呼ばれたことのない、呼び捨てが、、
嫌悪感に変わりました、、
彼に対して、、
気持ち悪いと思ったのです、、
なにも特別な感情はなく、、
いい人だと思って察していた私、、
彼は違っていたのかも、、
それからは、、
彼を避けるようになりました、、
最近、そのことを思い出したんです、、
私の曖昧な態度が、、
彼を勘違いさせて、、
彼を傷つけてしまったこと、、
彼にとって私は、、
楽しみのひとつだったのかもしれません、、
彼は私が素っ気ない態度をとるようになってから、、
下を向いて歩くようになっていました、、
私と接することで、、
少しの灯りがあったのかもしれません、、
それを消してしまった、、
その後、私は退職したので、、
彼のことはわかりませんでしたが、、
数年後、、
彼が亡くなったことを聞かされました、、
忘れていたけど、、
彼を思い出しました、、
不自由な体なのに、、
わざわざ差し入れを持ってきてくれていたこと、、
わずかな時間、楽しくおしゃべりできたこと、、
私も楽しかったこと、、
彼は少しでも楽しい時間を持ち、、
諦めた人生を全うしたのかなと、、
そうであってほしいと思いました、、
そして、、
自分がしたことの、悲しい態度、、
それを思い出しました、、
ごめんなさい、、
ちゃんと距離を考えなくてはいけなかった、、
ちゃんと話せば良かった、、
彼はただ少しだけ、楽しみたかったんだということ、、
そんなことを思い出しました、、
私も断れない性格、、
いい顔してしまう、、
それが良くないのもわかる、、
なかなか難しいけど、、
彼のことを思い出して良かった、、
彼は私の心の中で、、
生きている、、