ぼそっと呟いたこと、、
彼の家のこと、家族のこと、、
彼の家は会社経営をされている、、
長男である彼は、、
跡継ぎなんだけど、、
10年以上前に、、
彼は退いている、、
その理由もきちんとではないが、、
聞いていた、、
彼のお父様は、、
もういいお歳で、、
会社の経営の話や、、
現在の状況、、
彼がお父様と一緒に会社で働いていた頃の話、、
いろんな出来事の話、、
お父様の考え方、、
彼の考え方、、
いろんな話を聞いた、、
それは、、
恐らく誰にも話していない話、、
誰にも言うなよと、彼は言う、、
私が誰にこの話をするの?
言っていいこととダメなことくらいわかるよ、、
と言う、、
まぁ、、
お父様の会社の経営が、、
あまり良くなくて、、
最悪、住むところもなくなると聞く、、
私は動じない、、
私は、、
自営業の娘で、、
自営業の嫁だった、、
会社員を知らないんです、、
経営していくには、、
借金があるのは当たり前、、
大変なのも当たり前、、
そして、、
私は家をなくした経験もあるから、、
そんな人生も、、
びっくりするようなことはない、、
私って、、
本当にいろんなことを経験して生きてきたと、、
改めて思った、、
彼のお父様の会社の話を聞く、、
わかる、彼の言いたいこともわかる、、
お父様の気持ちもわからなくはない、、
彼の話は止まらなかった、、
いろいろ、胸の中にあったんだろう、、
吐き出したかったのかもしれないけど、、
私に自分のことを話したかったのかもしれない、、
誰にも話さないことを、、
私に話す、、
彼は、、
お父様の会社をなんとかしなくてはと思っている、、
でも、お父様との間には見えないものがあったり、、
お父様とお母様と彼が3人で暮らしている家、、
もしかしたら、そこもなくなるかもしれない、、
彼は3人で暮らしていくために、、
自分が頑張らないととも思っている、、
たとえ、アパート暮らしになっても、、
彼はやっぱり長男で、、
彼なりにちゃんと考えている、、
お父様に伝わればいいんだけど、、
私は、、
彼を受け入れているから、、
彼が私に話すことも、、
私はちゃんと理解する、、
私は、、
彼と、、
いや、誰とも、、
再婚する気持ちはない、、
でも、、
大事な人がいるのならば、、
そこは特別で、大事にしていこうという気持ちは変わらないし、
受け止める、、
もちろん、、
お金を工面することは出来ない、、
彼と一緒に暮らすことも出来ない、、
彼は、、
住むところがなくなったらよろしくねと、、
笑って言った、、
それが冗談なのもわかる、、
彼はそういう人ではないから、、
彼のことを知ることになった、、